なぜ、こうも共通テストが難しくなってしまっただろうか?
俺の塾には賢い生徒しかいない。
なのに、共通テストになってから苦戦している。
センター試験の頃は「みんなで100点取ろうね。」って本気でみんなで100点を目指していたが、もはや幻だったのかと思うほどだ。
問題を難しくする方法は簡単だ。
次元を増やせばいいだけの話だ。
サザエさんで説明しようか。
普通の問題
①サザエさんの子供は誰でしょうか?
→タラちゃん
次元を増やしてみる。
②サザエさんの子供の姉ちゃんは誰でしょうか?
→ワカメちゃん
さらに増やす
③サザエさんの子供の姉ちゃんが通ってる小学校はどこでしょうか?
→かもめ第3小学校
タラちゃんがわからないとワカメちゃんはわからないし、ワカメちゃんがわからないとかもめ第3小学校が出ない。
同じような感じで化学だってどんどん難しくしていける。
①銅を希硝酸に加えると何が発生するか?
→NO
②銅を希硝酸に加えて発生した気体をさらに酸化させると何になるか?
→NO2
③銅を希硝酸に加えて発生した気体をさらに酸化させると何色の気体になるか?
→赤褐色
④銅を希硝酸に加えて発生した気体をさらに酸化させた気体と同じ色の沈澱は.......
これって、どうなんすか?
俺は正しい問題の集まりってのは、難しい問題と簡単な問題がバランス良く入ってて、実力に応じて正規分布になってることだと思うんだよ。
勉強が苦手な子は簡単な問題なら確実にできるけど、難しい問題は間違えてしまう。
これが正しいと思う。
難問になりすぎると、勉強が得意な子も苦手な子も運に左右されてしまう。
例えば、
問)サザエさんの家の住所はどこでしょう?
①恵比寿町 ②桜新町 ③魚坂町 ④敷丘町
こういうの出したらどうなると思う?
正解する人は4分の1でいると思うが、これって実力を反映しているといえるか?
こういうのがあると運でできる子とできない子が出てくるために、苦手な子と得意な子がシャッフルされてしまう。
もうちょっと簡単にした方がいい。
思考をつけさせたいのはわからないでもないが、問題が難しすぎるのだ。
こうも問題が難しくなると、演習が重要になってきて教科書をしっかり読み込むことの意味が下がってはこないだろうか?
俺みたいに化学だけで生きてきた人間は、少々難化したくらいで出来なくなる問題はないが、めちゃめちゃ忙しい受験生にここまでの内容を求めるのはなんかずれてると思う。
賢い生徒はいい点がとれる。
勉強が足りてない子は点が下がってしまう。
そういうテストに戻して欲しいと思う。
ちなみに、最後の問題は②が正解だ。