センター試験を勉強していく過程で、考えて欲しいことがある。
例えば化学の場合、ほとんどが5択か6択だ。
生徒のみんなは合ってるか違ってるかに集中するはずだが、視点を変えてみて欲しい。
選択肢が5個あるとする。
最初はチンプンカンプンだから、どれが答えか全然わからない。
適当に答えを書くしかない。
だんだん賢くなってくると、できる問題が増えてくる。
そして得点率が6割くらい超えると、あと2つくらいまでに絞れる問題が多くなる。
絶対に違う問題を3問くらい除外できるのだが、ラストの2つが決められない状態となる。
確かに、合えば◯で合わなければ✖️の話かもしれない。
だが、実際は二つまで絞れたことに本当は意味がある。
期待値で説明する。
1問4点の問題で5択の問題を想定する。
適当にマークすると、期待値は0.8点(4/5)。
つまり、1問0.8点はどんなに適当に書いたとしても最初からもらえている。
ところが、2択まで絞れるようになると、期待値は2点になっている(4/2)。
2択まで絞っただけで、その問題は2点もらえたのと同じことになるのだ。
全部の問題に関して本当の答えがわからなくても、2択まで絞り込めたらそれだけで50点になる。
それ以外に1問だけ自力で答えたら、全国の平均点になる。
◯✖️だけで考えると凹むときも多いが、実際は期待値の積み重ねで自分の点が構成されている。
点数が50点の子は、半分がわかって半分がわからない問題だったというわけではない。
わかった問題もあるかもしれないが、それ以外は期待値が積算されてその得点になっている。
俺はマークであっても、◯か✖️だけの単純な話ではないと思って授業している。
だから、正解の選択肢を選べ。とあっても必ず不正解の選択肢を不正解とした理由を確認している。
もちろん全ての問題に関してだ。
模試とか受けていると、解答がなかなか選べなくて絶望する時がある。
だが、勉強を続けていれば、間違っている選択肢を排除する力がついていくはずだ。
たとえ✖️だったとしても、除外できる問題が増えていればそれだけでも意味がある。
まだまだ上げられるはずだ。
頑張って欲しいと思う。