最近思う。
多くの人間って、本当に大したことはできずに死んで行くんだろうな。って。
全ての人が画家だったとする。
後世に絵を残せる人は、小さい小さい一握りなんだろうって。
俺はきっと握られない方の大多数のグループ。
だったら、どうやって生きてゆくのがいいんだろう?
思えば、ずっと貧乏だった幼少から祖母に「貧乏は三代続かないから、あんたの代できっと貧乏から抜けられるよ。」って言われてた言葉に従おうとしていた気がする。
俺はすでに貧乏から抜け出している。
それが俺が天から与えられたミッションだったのかな。
俺は長男の長男の長男の長男だが、俺の代で俺が引き継がなければいけない「みかみ家」のバトンは終わらせる。
一つは家名だとか墓だとか、姓が変わることとかに疑問を感じているからだ。
墓なんかいらない。
死んだら二酸化炭素と水になって終わり。
霊魂なんかあるわけない。
そんなものがあったら、質量保存の法則がぶち壊れてしまう。
昔、利己的な遺伝子という本に「人間でさえただのベクターである。」という記載を見て驚いた。
全ての生き物は進化していくために、世代を引き継いでいる。
世代を引き継ぎながら、環境に合わせて進化している。
俺も世代のバトンを子孫に渡している。
その中でジョブズのように革命を起こすものもいれば、俺みたいにほとんど変化なく次の世代にバトンを渡す奴もいるだろう。
ただ、今よりももっと未来が明るくなるように、ほんの少しだけでもいいから、ハッピーを残して死ねたらいいと思っている。
センター試験も近づいてきた。
俺の楽しみは、センター試験を経験して強くなった子供達が、未来に活躍してくれることだ。
今はしっかりできる限り苦労して、そして乗り越えて欲しいと思っている。
それを毎年続けることが、俺の中の大したことだろうって俺は思ってる。