他塾批判したり、他塾の経営にケチをつけているわけではない。
俺だけの内なる話を書いているだけなので、どうか了承いただきたい。
俺は普通の塾の経営とは、色々異なった経営をしている。
それは俺自身が他の塾に勤めたことや自営業の経験がなかったために、誰かのやり方を踏襲する必要もなく、慣例にさえ縛られなかったことによるものだ。
例えば塾の外観もそうだ。
俺の塾は決して綺麗じゃなく、看板さえ出していない。
会社をやっていく上で一つの大切なことがある。
それは「その会社を継続させること。」である。
自分の会社が潰れないようにするために誰もいろいろな工夫をしていると思う。
俺が塾を綺麗にしないのも、その工夫の一つだと言える。
塾を綺麗にすると、「綺麗だから。」という理由で選ばれてしまうことがある。
すると後からできたもっと綺麗な塾と戦わないといけない。
もちろんそれでもいいのだが、俺は地元にずっとある「潰れない食堂」のようになりたいと思っている。
だから、味だけで勝負しておきたい。
味だけにずっと拘っていれば、いつかはソウルフードのように、地元のソウルエジュケーションになれるはずなのだ。
また、他のことにお金をかけていなければその分競争力が強くなる。
今や年に1回しかチラシをいれてはいないが、場合によっては年に数回のチラシ投入、またピンチになれば看板を設置するというカードも切れる。
開塾してから20年間、ほぼ満席で今日までやってこれた。
この先何年続けられるかはわからないが、できるだけ余力を残しながら満席をキープしたいと思っている。
そして俺がずっと力を注いでやってきたのがヘッド型の経営だ。
俺らはグループでやっているが、いつか俺が使えなくなる日が来る。
その日に誰一人、1円も売り上げを落とすことなく自然に自分の塾を回していって欲しいと心から思っている。
「社長が死んで2代目になった瞬間からやり方が大きく変わったよね。」
よくなればいいが、悪くなる場合だってある。
これだけは絶対に回避したい。
だから、その日のためにずっと準備をしてきた。
もちろん今も準備をし続けている。
塾名だってそうだ。
「みかみ塾という名前を使ってもいいけど、できるだけ自分の名前を使ってね。」
俺の名前を徹底的に際立たせたり、同じ塾名を使うことで知名度を上げることはバラバラの名前を使うよりもやりやすいかもしれない。
でも、自分の名前で勝負をしてれば、そしてそこにその塾名の塾長がいれば、柱は倒れないのである。
これをやると勝手にグループを離脱されるというリスクもあるのだが、誰からもやられていない。
ナンバー2の杉山先生が、俺のことをずっと支えてきてくれたことも大きいと思っている。
そしてみんなと信じ合えたことが大きいと思っている。
今は、参考書をみんなで書いている。
自分の力でも参考書は作ることはできるけど、若いヘッドたちと一緒に書くことで、本を作るノウハウや苦労を伝えることができる。
若い感性が組み込まれるのは、本にとってもいいことだと思う。
また、誰かが俺の名前でAmazonを検索したら、いつもそこにみんなと名前を残すことができる。
俺は仲間のみんなと一緒に仕事ができて、いつも感謝してる。
そして仕事は人生そのものなのである。
みかみ一桜がどういう思いで仕事をして、何にこだわってきたか?
みんなからもらったたくさんの笑顔や感謝。
だから周りで一緒に働いてくれたみんなに、そして塾に来てくれた生徒やその親御さんに、俺が残せるものをこれからも考えていきたいと思っている。
今日はやっと今日の参考書のノルマが終了した。
さてと、今度は資格の勉強だ。