俺と一緒に働いている人はわかると思うが、もはや俺は経営者の本質と違うところで生活している。
経営者は利潤が最大になるように考えないといけない。
だけど、俺はそこにはほとんどの興味を失っている。
若いときは誰も物欲が多いと思う。
俺も昔はそうだったかもしれない。
特に学生の頃は何も買ってもらえなかったので、物への憧れが強かったように思う。
今は、若い人が物を買うよりも有効な使い方ができるとは思わなくなった。
車に対する思いもなくなってしまった。
俺が新しい車を買って喜ぶより、若い人に買ってもらって代わりに喜んで欲しいと思う。
俺が買うより、お前が買え。
実は最近、自分の事務所を引っ越した。
もちろん、きれいなマンションに入ることだって、街中のテナントをかりることだってできた。
だけど、それを借りても意味がない。
幸せとは、こうなのだ。
こうなのだ。
こうなのだ。
こうなのだ。
こうなのだ。
こうなのだ。
こうなのだ。
真に幸せだと感じるときには人がいて、そこには環境はあまり関係ない。
俺がどうして、ここに引っ越してきたか。
それはこの男がいるからだ。
最近は、しょうた先生と飯を食うことが多い。
今は最年少のヘッドで、しょうた塾を開塾して順調に塾が大きくなっている。
事務所を出て、一歩進むとしょうた塾。
「コーヒー飲みにいこう。」
「寝る前にいっぱいだけ飲む?」
コーヒーはファミマの100円コーヒーで、いっぱい飲むビールは冷蔵庫に冷やしてある缶ビール。
これでいいんだよ。
これが最高。
俺らのつまみはその時に笑いながら話す話なんだから、きどらない場所でいいんだよ。
しっかり冷えたビールがあれば最高だ。
シンガポールで一番好きなのは、ホーカースだ。
タイやラオスで一番好きなのは、ナイトバザール。
ベトナムはビアホイ。
イタリアはバルの外のテーブル。
そう、大きな声で太陽を浴びながら話すのが最高だ。
歳をとっていくと体は衰えていく。
だけど、自分の趣味嗜好がわかったり、知見がたまったりして、違うことが考えられるようになる。
だから、俺はハッピーを創る男になる。
みんなが俺をみて、「あ、みかみ先生は密かに幸せのイメージを掴んでたのね。」ってわかるように、何がハッピーかを可視化しようと思っている。
というわけで、お前らも俺を見てハッピーを学べよ。
おっと、その前に試験勉強だな...