俺はもうすぐ塾をやって20年になる。
何度も言って申し訳ないが、開塾2年半で生徒数が600人を超えた。
そしてそれ以降の15年間も生徒が増え続けている(たぶん)。
俺の教室はパンパンの満席だから、入塾をお断りしている。
(っていうか、本当に座れない)
20年近くいろいろな塾を見てきて、わかったことがある。
うまくいってる塾といってない塾に関して、俺なりのヒントがあるので、お前らに教えてやる。
タダで教えてやるんで、反論があるやつは見なくていいよ。
俺らみたいに10年以上、ずっと安定して生徒がいっぱいの塾あるだろ?
全国にね。
俺も、そこそこの先生たちと会ってるから、大体様子がわかるわけよ。
ところで、ここで言ううまくいってるって、生徒が多いっていうことね。
ごく少人数の生徒を大事にするって塾もあると思うから、それはそれでいいんじゃない?
俺はその話はしないんで。
大きく大別すると二つのグループに分かれると思う。
親御さんとの距離が近い塾か、宣伝がうまい塾。
たぶん、この二つのどっちかがあればうまくいくと俺は思う。
「俺の授業がこんなにすごい。」とか「俺の学歴がこんなにすごい。」とか思ってる人がいっぱいいると思うけど、それが上手に宣伝につながってなかったら痛い人になってしまう。
さて、親御さんとの距離が近い塾についてだ。
みんな、自分の塾は親御さんとの距離が近いと思ってるでしょ?
でも、それは日本中の全塾長が思ってるよ、きっと。
実際にどうかの話をしている。
結局、何かを選ぶのは人なのだ。
誰かを選ぶのも人なのだ。
逆に言えば、人から選ばれないといけない。
つまりだ。
人から好かれ続けている人、モテてきた人の塾の経営がうまくいくと思う。
だから芸能人みたいな人と結婚している塾長って、どこの塾も流行ってるよね。
きっとどうやったら好かれるのか、どうやったらモテるのか、どうやったら選ばれるのかを知ってるからだと思う。
同じ面談しても、「ありがとうございます。」って多く言えたり、「よろしくお願いします。」って笑顔で言えたり、そういうことが積み重なって「あそこの塾、好きだなあ。」ってなるんじゃないかと思う。
もしくは宣伝がうまい塾だ。
親御さんとのコミュニュケーションに非凡な才能がなければ、宣伝を上手にやるといい。
英語に強い塾のはずなのに数学を売りまくっても仕方がない。
英語に強い塾ならまず英語で1番を取ることを考えた方がいいと思う。
飲食店に例えるとわかるはずだ。
うどん屋なのに、カレーを推しまくったらおかしいだろう。
自分が何屋なのかを理解して、塾を経営する方が経営が安定すると思う。
あっ、あと授業の練習は怠りなく。
俺はこの歳になっても、毎年新しい問題集を最低4冊は完全に解いているので。