色々なものの判断は扁桃体が一発で決めていることが多いらしい。
扁桃体の判断基準は「好きか?嫌いか?」のみ。
だから嫌われたら終わりだ。
恋愛のように。
ホストやホステスなんかは、そのことを強く考えながら仕事をしてるんじゃないかと思う。
いかに好かれるかを日々考えているだろう、きっと。
昔こんなことがあった。
20歳頃だったと思うが、海にいたんだよ。
当時、海の家がいっぱいあって、地元の俺らとしては海の家で買うものなんかない。
高いから。
ましてや焼きそばとか、暑いのに食うわけないよね。
俺らが砂浜にいると、海の家の人たちが呼び込みしている。
「かき氷どうですか?」
「休んでいきませんか?」
その中の一人の女の子とたまたま目があった。
だけど、その瞬間にその子がニコってしてくれたんだよね。
お腹も空いてない。
海の家には全く用事がなかったんだけど、思わずその女の子に吸い寄せられてしまった。
「焼きそば食べませんか?」
「おいしいの?じゃあ、もらいます。」
その笑顔だけで、焼きそば注文してしまった。
だけど、商売ってそういうことが大事だと思うんだよ、俺はね。
商売じゃなくて、教育だというのならまあそれでいいと思うのだが。
ニコッていうのは、「あなたに興味がありますよ。」「あなたに好感を持ってますよ。」のサインだと思ってる。
扁桃体はそれを感じ取って、「私も好きだ。」という判断を下すはず。
だから俺は授業の時だって、面談の時だっていつも気をつけていることがある。
それはみんなのことを(生徒や親御さん、今、目の前にいるあなたを)好きだと思いながら接するようにしている。
自分が好かれているのに、悪い気がする人はそんなにいないと思う。
俺は塾を始めたときから、なるべくそのことには気をつけてきた。
子供たちを叱るときでさえ、叱ると決めて叱っているから、本当に頭にきて言っているわけではない。
みんなのことが大好きなのはいつも忘れていない。
そういう気持ちで叱れば、少しは通じるんじゃないかって思ってる。
塾は勉強を教えるところ。
だけど、勉強以外のことだって勉強と同じくらい大事だと思う。
特に経営者はそういうことを考えていないといけないと思う。
というわけでこれを最後まで読んでくれたあなた。
....好きだよ❤️