俺が勝手に思う未来の大学入試だ。
未来は色々なものにチップが埋められ、IoTの世界になってしまうことは有名な話だろう。
冷蔵庫の中には、どんなものがどれくらい入ってるか把握することができ、コンビニではレジを通さずに物を購入することができる。
また、中国のアリババやテンセントが個人の膨大なデータをスコアリングしていることもよく知られている。
ネット通販、クレカの消費履歴、職業、学歴、SNSの言動などを元に個人をスコア化している。
高い点数の人は低い人に比べ、色々な優遇措置がある。
人をスコア化することは、結婚や就職など様々なところに影響を与えるだろう。
もしも、こういうのが当たり前の世界になってくると、大学入試そのものも当然変わってくるであろう。
わざわざ一発試験でみんなの学力を測らなくても、日頃から個人データをストックできるからである。
模試の試験結果(小テストの結果や宿題、忘れ物の結果までも)や、ボランティアの有無。
本をどれくらい読んだとか、語学がどれくらいできるとか、蓄積データにより人間像が把握されてしまうはずだ。
求める大学側が、どういう生徒が欲しいかの基準値を示せば、瞬時に合否の有無が明らかになるである。
大学側は、まさに上から順に理想とする生徒を確保できるようになるだろう。
逆に不人気な大学は、多様化を迫られることになる。
俺が不人気な大学の学長なら、「財テク学科」でいかにして、お金を確保する方法を教えたり、「人間関係学科」で人に好かれる術などを科学的に説明する学科を作るだろう。
それによって人気をあげるためだ。
コロナ禍にあって、塾は予備校よりもダメージを受けなかった。
地域に密着していたことによる理由が大きいと思う。
もしも将来、膨大なデータを取得されるのであれば、どういう風にいい結果を魅せるのか?それを教えるのが塾の役割になるだろう。
これまでとは違うスキルが求められるようになる。
俺は時代に求められるような塾を作り続けられるように変化していきたいと思っている。