今、発展途上国の物価がどんどん追いついてきている。
そのうち世界中で同じような物価になると思う。
俺が今まで旅行してきた中で一番ぶったまげたのは、中国だった。
どうだろうか、いまから25年くらい前の話だ。
北京大学に行って、腹一杯飯を食って50円くらいだった。
そして、食堂で10人で飲んで食って腹いっぱいになったときの会計が3000円とかだった。
酒も飲んだのに。
体感イメージは、日本の10分の1な感じだったと思う。
20年くらい前に、スリランカの土地を買いませんか?っていう話があった。
300万円で1km四方のヤシ畑と、御殿とプールが買えるという話だった。
もちろん、今はそんなのは絶対に無理だというのがわかる。
昔のことしか知らない人は、東南アジアに行けば激安で物が食えると思ってる人が多いかもしれない。
もう激安ってのはほとんどない感じがする。
すぐに腹壊しそうな現地の外で食うようなものなら、まだ日本の半額以下で食える物もあるかもしれない。
だけど、当時の中国のような本当に安い場所はもうないと思う。
俺的にはもはや東南アジアでも日本に比べて7〜8割くらいまで上がってきたように感じる。
だから、吉野家とかはなまるうどんとかが結果的に一番安いんじゃないかって気もするくらいだ。
技術の進歩だってそうだ。
中国なんかすでにお金はデジタル化が進んでいるから、俺らが自動販売機でジュースを飲むことにさえ苦労する。
だって俺らは銀行で両替してもらった元しかもってないからね。
自動販売機にそもそも元を入れる場所が存在していない。
世の中が変わっていく。
せめて、教育がなくならないようになって欲しいが、それさえも変わりそうで怖い。
IT革命って言うけど、革命ってこういうことなんだなと革命の中に生きてきてよくわかった。
俺らにできることは、今、俺らがやれることに最善を尽くすこと。
世の中が勝手に変わっていくわけだから、それを憂いても仕方がない。
ただベストを尽くすこと。
それだけだ。