みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

こどものちから。

昔、大家族のテレビを見るのが大好きだった。

 

ああ、あんなにみんなでご飯食べられたら楽しいだろうなっていつも思ってた。

 

 

はじめてのおつかいも大好きだった。

 

頑張る小さな姿を泣きながら見ていた。

 

 

「子供に関係する仕事がいいなあ。」

 

いつの頃からか憧れるようになった。

 

今は夢が叶っている。

 

 

塾の中ではお父さんもお母さんもいないので、子供達を独り占めしてる感がすごい。

 

一昨日もサンドイッチをみんなに買ったのだが、わざと全部違う種類にしてみた。

 

同じサンドイッチだとただ配って食って終わりになるが、違うサンドイッチだとジャンケンしたり、味の話ができたりして楽しくなるからだ。

 

誰かが話をしているときに、他の子がそれを見て笑ってるところもかわいいし、毎日毎日のちょっとした変化も楽しい。

 

よくこんなに幸せな仕事ができて、その上お金までいただけるなんて俺って前世で何をやったんだろう?

 

と考えることさえある。

 

 

卒塾旅行がもっとすごくて、海外で子供の命まで守っているいわば親権委任状態なのだ。

 

「今日は何時まで起きててもいいからね〜。」

 

「明日はバーベキューするよー。」

 

まるで大家族の父ちゃんになれたような気持ちになれる。

 

また、日頃の勉強中じゃない顔を見れるのもうれしい。

 

「夢が叶ってんじゃねえか、in カンボジア。」

 

 

 

 

ところで、生まれたときの赤ちゃんは何もできない。

 

目さえ見えない。

 

だけどみんなに大事に大事に育てられるのは、「かわいい」という核兵器にも匹敵する強力な武器で、俺らの遺伝子に直接命令を与えているからに他ならない。

 

気分は赤ちゃんに、いや、赤様にお仕えさせていただいている単なる私めである。

 

.....でも、光栄でございます。

 

 

中学生や高校生が一番がんばるときって、部活とか受験勉強だよね。

 

それを一緒にやってるこの仕事。

 

最高じゃあねえか。

 

俺が「愛をこめて・みかみ塾」という社名にしたのも、お母さんとかお父さんの気持ちになって一緒に勉強したいという思いだ。

 

ただ、冬休みに入って1日も休むことなく冬期講習があるので、さすがにちょっと疲れてきている。

 

心についてこれない体の軟弱さが少し寂しい。

 

 

 

最後だが、世の中から戦争をなくす方法を提案したい。

 

この核兵器にも匹敵する赤ちゃんのかわいさを利用するのである。

 

兵士の服とか戦車とかすべての戦争に関わるものに、赤ちゃんをプリントするのである。

 

きっと誰も攻撃できなくなるだろう。

 

人によっては子猫でもいいかもしれない。

 

 

 

 

 

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ちなみにかすみ先生の赤ちゃん。

 

.....可愛すぎる。