俺は今まで結構な数の塾を作ってきた。
同じように結構な数の塾を閉鎖してきたが..
そしてたくさんの先生達を指導してきた。
先生に求められる最低ルールの一つに「生徒になめられいてはいけない。」がある。
もしも生徒に舐められてしまったら、学級崩壊だ。
特に女の先生や若い先生は舐められやすい。
それをフレンドリーと勘違いしている先生も多いが、そういう先生にはズバリ言わせてもらう。
「お前、怒れないだろ?」
勘違いしてはいけない。
お前はただ怒れないだけなのだ。
「お前、生徒と一緒に雑談してるだろ?」
「生徒が喜んでると思うだろ?」
「でも、ある日その生徒は言うんだよ。」
「先生が雑談ばっかりしてるから、勉強ができない。」とか、「クラスがうるさすぎて集中できない。」とか。
「その生徒が一番うるかったはずなのに、いつの間にか先生やクラスの雰囲気が悪者になるんだよ。」
「誰が悪いと思う?」
「お前。」
「クラスの雰囲気を作り込めなかったお前が悪い。」
親御さんは、先生の学歴とか、教え方がうまいかとかを気にされることが多い。
でも、それは空気が作りこまれていることが大前提だと思う。
楽しい雰囲気はいいし、面白い塾もいい。
だが、その中でも「ここは勉強する場所である。勉強しない子は帰ってね。」の空気がないといけない。
俺はそれを強く思う。
勘違いしないで欲しい。
ただ厳しくすればいいのか?
それだと誰でもできる。
でも、ただ厳しいだけの塾にいくのは楽しいか?
やっぱり一番いいのは、厳しいはずなんだけど先生のことが好きだ。とか、
厳しいはずなんだけど、なんなく楽しい。
こういう感じだと思うのだ。
だから、俺はできるだけモテるやつをスカウトしている。
モテる人は、天性にバランスがとれてると思う。
どう?
俺墨のとしや先生、モテそうな感じが滲み出てない?
どう?
かすみ先生とか、ありさ先生とか、いい感じが伝わってくる?
当たり前だけど、誰も生徒から舐められていない。
だから、塾が成り立ってくる。
ところで、俺は育児に関しても思うのだが、反抗期はいいとしても親御さんもできるだけ、子供から舐められないようにした方がいいと思うのだ。
俺は男の双子だったのだが、中学生、高校生になるにつれて、取っ組み合いの兄弟喧嘩がなくなっていった。
なんでと思う?
お互い、おおごとになることに気がつき始めたからだ。
高校生になって殴り合いになると、その代償がでかくなることに気づくのだ。
だから、取っ組み合いの喧嘩を自然に避けるようになる。
決して喧嘩がなくなるわけはないが。
親御さんも同じだ。
男の子にも舐められていないお母さんが時々いらっしゃる。
それは男の子の力を恐れずに、正面から向かっていっている親御さん達だ。
「うっせー。ばばあ。」
「なにー?もう一回言ってみなさい。」
って言いながら、口をひねり倒すくらいの勢いのお母さんは舐められることはない。
お母さんとやり合うと面倒になることをよく知っているから、子供もそれ以上向かっていくことができない。
みんなが幸せになる方法は、いろいろなところで共通している感じする。
俺は、そう思うってだけなんだけどね。