みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

中学生と卒塾旅行に行ってきた。

今年もカンボジアに卒塾旅行に行ってきた。

 

みんなに視野を広げてもらいたい。

 

「日本基準」とで物事を考えるより「世界基準」で考えてもらいたい、あるいは日本に生まれることがどんなに幸せなことなのかを感じて欲しいという思いから、この旅行を始めた。

 

初めの頃はシンガポールが多かったが、最近はカンボジアが多い。

 

ちなみに昨年はラオス、今年はカンボジアにした。

 

始めてからもう17年目になるかなあ。

 

やはり子供達と行く旅行は格別で、俺が子供達を喜ばせたいのに、逆に子供達からいい思い出をプレゼントされている。

 

今年は、途中で「杉山こだわりの一品」「俺のお墨付き」さらには「シップス先生」「かわしま先生」との合流もあり、今までと少し違った感じでまたよかった。

 

街はいつものようにすごい勢いで変化を遂げているのだが、とにかくびっくりしたのはモダントゥクトゥクが一気に増えたことだ。

 

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モダントゥクトゥク

どう思う?これ。

 

許せる?

 

俺らがよく知るトゥクトゥクはクメールトゥクトゥクとかいう名前が付いてた。

 

モダントゥクトゥクって何?

 

シェムリアップの美観が破壊されてるよ?

 

国際的な戦略をしくじってないか?

 

俺らの列にもモダントゥクトゥクが入ってきてしまっていて、チェンジをさせてもらった。

 

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クメールトゥクトゥク

 

 

 

↓そうそう。これこれ。これでいい。

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トゥクトゥク隊列

 

ウーバーって知ってる?

 

電話一本で車(タクシー)が呼べるアプリなんだけど、これはすごいシステムで、車に乗りたい人がウーバーのアプリを起動すると、近くに走ってるウーバーに登録されてる車が、マップ上に全部出てきて、その車を選ぶと来てくれるってシステム。

 

一番近い車を選べるのと、車の側も営業したりしなくて済むので、効率よくお客さんを探せる。

 

このモダントゥクトゥクはウーバー(厳密にはカンボジアにはウーバーはないので、グラブというアプリやパスアプというアプリを使用)に登録されているトゥクトゥクだと言う。

 

半年前はまだ少なかったのに、すごく増えたね。

 

一気に入れ替わる勢いに驚いた。

 

俺が思っている進歩よりもうんと早かった。

 

発展途上国はワープしながら最先端に近づいている。

 

タクシーの列に並ばないといけない日本は、効率を損していて時間を失っている。

 

もちろんタクシー運転手の生活もあるので、簡単にいろいろなことが変わらないことはわかる。

 

ただ、なりふり構わず豊かな方向に向かって必死に進んでいる人たちも世界には多いんだなって。

 

それが今回の街の気づきだった。

 

 

旅行のメニューは、バナナペーパー工場見学、実弾射撃、アンコールワット、ボランティアなどであった。

 

確か5年くらい前だったかなあ。

 

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山勢さんの授業

当時、山勢さんが大学生で、まだゴミ山でボランティアをされていた。

 

その後、あっという間に現地のバナナから紙を作る技術により商品を開発し、今では店も出している。

 

ゴミ山ボランティアから、地域の雇用を生み出さなければいけないという気持ちに変わっていった話など非常に興味深かった。

 

 

また、実弾射撃は日本ではできないので、いろいろ考える題材になったのではないかと思う。

 

人の命が簡単に消えたり、戦争の武器として用いられているものがこんなのものなのか。を体感してもらえたと思う。

 

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実弾射撃

 

 

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射撃場。みんなで

 

普通の黒いスーツを着てサングラスをした人が教えてくれるやり方ではなく、カンボジアでは軍人のような人が教えてくれる。

 

もしも他で射撃をすることがあったら、そのときに違いがわかるだろう。

 

 

アンコールワットでは、いつもと意図的に時間を変えてスタートしてみてよかった。

 

2万歩は歩かないといけないので、いかにダメージ少なく見学するかこれが勝負だなと思った。

 

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アンコールワット

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ボランティア

ボランティアは家から持ってきたプレゼントや、あまり使っていないようなものをみんなに配らせてもらった。

 

子供だけでなく大人も列に並んで、日本よりも貧しい国があることを考えてもらえたらと思う。

 

ただ、ものの少なさと心の少なさが必ずしも同じでないことは、カンボジアのみんなの笑顔から気が付いたと思う。

 

 

他にもいろいろやったのだが、ここには書ききれない。

 

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なぜか巨大な魚によるフッシュスパ

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カエルの丸焼き。

 

 

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ハンモックカフェ

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昆虫ご飯

ただ、日本だけに我々は生きているわけではなく、世界の中で生きてることや、カンボジアの良さなどが少しは伝わったかなと思っている。

 

子供達が将来、何か苦しいことや辛いことに遭った時、カンボジアの風を感じに癒しに来てくれると嬉しいなと思った。

 

俺は日本で一番世界旅行をしている塾の先生として、若いみんなにいろいろなことを伝えたい。

 

 

 

 

 

今回、参加くださった子供達の親御さん。

 

僕らの趣旨に賛同くださってありがとうございました。

 

みんなと行けてとてもいい思い出ができました。

 

この経験によって、子供達の今までの世界観が広がり、可能性へと繋げてくれたら嬉しいですね。

 

 

 

 

これからも卒塾旅行は継続していく予定です。

 

また、塾外生の子たちとも一緒に行ける機会を作りますので、一緒に世界を感じましょう。