みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

人とのつながりに関して。

これからAIがますます人間社会に浸透していく中で、義理人情は絶対に大事になると俺は勝手に思っている。

 

人間の判断の多くは好き嫌いが基準になってるわけだから、きちんとした人間関係を築いておくことは非常に大事なことだと思う。

 

例えば、いざというときは無条件で助けなければと思う人が何人かいる。

 

それは俺が逆に助けてもらったり、お世話になってきたり、親しくさせてもらってきたからに他ならない。

 

もちろん、自分がピンチになったら「ピンチです。」って助けてもらうし、今までもそうしてきた。

 

ここ10年くらいでは、近藤先生にピンチを救済してもらったことがある。

 

また、今度ピンチがきたらはちやま先生に助けてもらおうかと思っている。

 

あとはヘッドのみんなにはいつも寄ってたかって助けてもらっている。

 

俺は一人では生きられないし、生きてもいない。

 

 

 

だから、俺は俺なりに人の縁を大切にさせてもらっている。

 

高校の時の先生には今でも挨拶に行ってるし、会社の元上司とは時々飲んでいる。

 

あの人たちからもらえるものは、今やきっとないと思うが、今は俺が返している番なのである。

 

俺が東南アジアの人たちと繋がってるのも、俺がずっと義理を通しているから、向こうも俺に筋を通してると思っている。

 

東南アジアの人と一緒にいるとどっちかっていうとお金が出ていくばかりなのだが、それでいい。

 

あの人たちから笑顔をもらっているんで。

 

 

俺が時々思い出すシーンがある。

 

大学の研究室で暖房の前でコーヒーを飲んでいた。

 

同級生が俺の方に来て、ひとこと言った。

 

「みかみさんの周りにはいつもみんながいて、楽しそうでいいですね。」って。

 

周りを見回すと、確かに何人かの同級生と一緒にコーヒーを飲んでいた。

 

俺はいつもいつも知らない間に、みんなといたと思う。

 

みんなが助けてくれて、みんなと笑って、みんなと悩んで、みんなと考えて今日まで来た。

 

フィリピンで病気になったときは現地のマッサージ師がわざわざ仕事を抜けて、差し入れと薬を持ってきてくれた。

 

ひなまなが世界一周にいく時、多くの人がクラファンで助けてくれた。

 

最初の頃の塾は金がなさすぎたので、生徒の親御さん達がストーブを貸してくれたり、机をくれたり、挙げ句の果ては車までもらったんだったなあ。

 

 

たった一人で始めた塾だったけど、今は何人もの人たちと一緒に仕事をしている。

 

そして、これまでたくさんの卒塾生を見送ってきた。

 

 

本当にありがたいことだ。

 

結局、仕事は人とのつながりなのではないかと改めて思う。

 

俺も人生の年長者のグループにしっかり入り始めてるので、今日まで生きてきた恩をみんなに返せるように努力したいと思っている。