俺、黒板大嫌い。
書くときの音も嫌いだし、手が汚れるのも嫌い。
しかもチョークの種類によっては粉が体に良くないものもあるからね。
色もあんまり使えないし、ホワイトボードの方が100倍好きだ。
背景も白で見やすい。
まあ、強いていうなら溶剤だよね。
最初の頃は、臭いからしてメチルイソブチルケトンとか入ってたと思うんだけど、今はそういう臭いじゃなくなったね。
俺も研究から離れてしまったので、アセトンとかIPAとかピリジンとか、強烈な臭いは今でもわかるが、微妙なやつはもうわからなくなった。
まあ、俺は授業にはホワイトボードは使っていない。
ホワイトボードやら黒板では、効率が悪すぎて授業できない。
例えば、「ナトリウムって水に溶けて激しい反応するんだよ。
重さは結構軽くて、柔らかいんだけどね。」
って口で言いながら、激しい、柔らかい、軽いって書く?
これ、左脳で覚えるのか?
もしも動画を映し出すことができたら、一発で解決する話すだろう。
ああ、あのすごいやつね。
映像とともに覚えられるはずだ。
板書でも同じ。
俺らは基本的には毎年同じ板書を使っているから、その板書が少しずつ成長している。
どんな複雑な絵でも事前にパソコンで書いておくのだから、問題ない。
俺はネットで勉強する最大のアドバンテージはリンクだと思っている。
リンクがあればわからないところに即跳べる。
説明のいたるところにリンクを入れておけば、知りたい言葉が出るたびにぶっ跳んでいける。
ここ数年ですごいと思っているのはジェットカットだ。
余白やいらない言葉をガンガン切っていってつなげていく。
レペゼンが出てきたとに初めてジェットカットを見て、これはすごいと感じた。
これがあれば5分の授業を3分にすることができる。
早送りしなくても、授業時間を短くするって。
授業は芸術作品ではない。
わびさびなんか楽しまなくていいし、余韻もなくていい。
とにかくわかりやすく、出来るだけ早く覚えてもらえることが大事だと俺は考えている。
最近、ジェットカットをマスターしたのだが、余白を切るだけではなくて、言葉もバサバサ切った方がいいなと感じている。
授業をネットの技術に追随させながら進化していきたい。
なんだったら、板書を全部総替えしてもいいとさえも思っている。