みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

俺紹介10懺悔編。

先に謝っておきます。

 

皆さん、すみません。

 

本当に申し訳ありませんでした。

 

 

 

塾を始めて3年目くらいだったと思う。

 

12月のある日だった。

 

俺の塾では大掃除なるものをやっていった。

 

「できるだけ捨てましょう。使わないものは。」

 

そんなにきれいじゃない俺の塾に、ものがたまるとさらにみすぼらしくなる。

 

俺はどんどん捨てていった。

 

「去年使ったプリントの束どうしますか?」

 

「捨ててください。」

 

「少し曲がってるホワイトボードは?」

 

「捨ててください。」

 

「落し物の鉛筆とかは?」

 

「全部捨ててください。」

 

「サンプルでもらったチラシは?」

 

「もちろん捨て...........ん?.........やっぱり捨てないでください。」

 

「どうするんですか?過去のチラシなんか。」

 

 

俺は思いついたのだった。

 

チラシを書くと、サンプルとして同じチラシが塾にも届く。

 

俺らはポスティングをしないので、そのチラシが結構たまっていた。

 

まあ、1回あたり50枚くらい見本をもらっていたので、500枚以上のチラシがどさっと埃をかぶっていた。

 

「チラシを捨てない代わりに、そのチラシを違う日にちごとに10枚ずつホッチキスで閉じて下さい。」

 

 

俺は捨てる予定のチラシを売ることを考えていた。

 

もちろんブログで「誰か買いませんか?」ってやっても売れると思うのだが、最高金額にして売らないといけない。

 

俺は今でいうプロダクトローンチのようなものを思いついた。

 

「学習塾で2年半で生徒を600人にした方法を教えます。」

 

こういうタイトルのメルマガを書いたのだった。

 

とにかくメルマガを書きながら広告に付加価値をつけていくとともに、見込み客を増やしていく。

 

あまり長いスパンだと掃除が終わってしまうのとシラけてしまうので、10日間計画にすることにした。

 

 

メルマガの第一回

生徒が増えた秘密はチラシにあります。

その秘密は次回に。

 

メルマガ第二回

実はチラシの文字がフォントが重要です。

 

メルマガ第三回

一番いい色のチラシを実験で調べました。

 

第四回第五回......毎日メルマガを更新しながら、秘密を開示していった。

 

メルマガの登録者数が増えていく。

 

お客様ー。

 

いらっしゃいませー。

 

 

 

そして最終回の第10回

「以上がチラシの秘密です。

これで僕らは600人の塾になりました。

みなさんも集客頑張って下さいね。」

 

タダで情報をたれ流しているので、全国のみんなからお礼のメールがいっぱいきた。

 

「勉強になった。」「ありがとう。」「真似してみようと思う。」

 

しかし、俺の計画はまだ途中だった。

 

 

 

 

 

その1時間後だ。

 

号外を出したのだ。

 

号外。

 

「今話したことを聞いても、俺書けるかな?って思う人いるでしょ?

 

だったら僕のチラシを10枚セット3万円で特別にお分けします。

 

みかみ塾のチラシを丸パクリして出して下さい。

 

あるいは、みかみ塾のところをあなたの塾の名前に変えてそのまま使って下さい。

 

限りがあるので、制限時間は24時間です。」

 

 

 

...きたね。

 

一瞬でめっちゃ申し込みがあって、一気に俺のホッチキス広告が飛んで行った。

 

 

そして俺は、リッチになった.....

 

 

 

 

というわけで買ってくださった皆さん、本当に申し訳ありませんでした。

 

こんな経緯で思いついたチラシの販売でした。

 

だけど、俺のチラシで当たった塾は全国に結構あったと思う。。

 

あれで当たった塾は、コツを掴んで今も割と安定しているはずだ。

 

 

 

 

 

とりあえず純粋にチラシを分けたいと思ったわけじゃないということを今ここに告白して懺悔します。

 

すみませんでした。

 

 

 

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ひなまなの次回はバリ編だ。