旅。
一緒に行ってる生徒には話すのだが、俺がやってるのは旅行ではなく旅だ。
目的地に向かって無駄なく進んでいって、そこの観光するのではない。
むしろ、そこに行くまでの過程を楽しんでいる。
いや、そこに行くまでの過程が楽しいのだ。
だから、できるだけグラブやウーバーは使いたくないし、できたらGoogleマップも使いたくない。
わからないときには道を尋ね、とりあえず乗り物に乗ってみて、そしてまた聞く。
目的地に行って、だいたい想像通りの物を見るだけなら想像を大きく越えることはないだろう。
でも、そこまでに着くまでのコース選びだったり、乗り物選びだったり、人との触れ合いや自然を感じることは観光地よりもずっとゾクゾクする。
他の人から見ると、俺は海外に行ってばかりに見えるかもしれない。
だけど、あの忙しいビルゲイツでさえ年に2回、日常と離れた生活を1週間ずつ作ってるくらいだ。
ビルゲイツのクリエイティブを作るためだそうだ。
俺なんかクリエイティブの脳汁がドバドバ出てて、もはや帰国した瞬間の今はアイデアの権化とも言える。
俺は塾の先生であることにものすごい誇りを持っている。
建築家はすごい建物を作れるかもしれない。
農家の人は美味しい野菜を作れるかもしれない。
弁護士は困った問題を解決できるかもしれない。
それよりも何もよりも塾の先生はすごいと信じている。
だって成長中の子供の心の中に影響することができるんだから。
その子は将来何で他人に貢献できるかわからない。
そこに一票入れられるなんて最高じゃないか!
だから俺は、ドリームを生徒に伝えたいし、何歳になってもカッコいい生き方をしていきたいと思っている。
勉強を教えることは仕事なので絶対に重要なことではあるが、これをカッコよく伝えたいんだよ。
俺はね。








