「ヤマダ電機特典サービスですが...購入された冷蔵庫の調子はいかがですか?」
「はい、調子いいです。」
「この度はウォーターサーバーのお知らせですが...」
なんじゃそれ?
冷蔵庫買ったらウォーターサーバー購入の勧誘電話がかかるのか。
不況とはいえ、クソな商売だな。
とはいえ、信頼できる情報筋からの口コミにより俺は今回、ウォーターサーバーを購入してしまった。
ちょっと重たい機械を、失敗したかな?とか思いながら組み立てた。
通電してしばらくして水を飲んでみた。
......こ、これは。
うまいじゃないかああああああああああああ!
水には硬度ってのがあって、日本の水はほとんど硬度の低い軟水である。
硬度が高いと、機械みたいな味がして上手くない。
この味は、間違いなく軟水。
そして....
うまい。
俺は知ってしまった。
温度がものすごく大切だったということを。
今までは、ディスカウントストアで買いだめした水を室温で飲んでいた。
それでも旨いと感じていた。
強いていうなら、ゴミが出るのが嫌だった。
ポリエチレンテレフタラートが大量に出てくるのが嫌だった。
せっかく酒を飲むのをやめて空き缶がほとんど出なくなったけど、今度は空のペットボトルが気になるようになった。
がんばれADHD。
でも、ウォーターサーバーならこの問題が改善されるのでは?と期待していたが、それ以上に水が旨い。
その日、俺は紙コップと紙コップフォルダーを注文した。
今まで飲めなかった、ティーバックとか梅昆布茶まで飲めるようになった。
俺はうれしい。
うれしいぞおお。