冬のシベリア鉄道に行きたい?
真っ白の中をどっしり走ってユーラシア大陸を横断するシベリア鉄道乗ってみたい?
....俺は絶対に乗らない。
二枚目の写真は列車のなかの通路だ。
冬のシベリアは恐ろしい。
駅前でも軽く遭難できるし、簡単に凍死できる。
そんな恐ろしいところに、もう行きたいとは思わない。
さて、やらない後悔としてしまった後悔。
死ぬ前に後悔するのは、やらなかったことによる後悔だそうだ。
俺は極寒のシベリア鉄道に乗ったことがある。
お金をかけて苦しい体験をした。
でも、全く後悔していない。
やってよかったと心から思っている。
時間も全く無駄ではなかったし、いい経験ができた。
何が言いたいか?
やってないことは無意味だということだ。
すごくいいアイデアが生まれたとする。
でも、人間は70億人もいるのだ。
すごくいいアイデアはあちらこちらこで生まれているだろう。
いい例はツイッターだ。
毎日、いいアイデアがバズっている。
でも、それはなにになるわけでもない。
バズって終わり。
3日したら、みんな忘れる。
アイデアを具現化していなくては、あるいはその考えを経験などの形に変えておかなければ風化してしまう。
そして俺は思ったのだ。
何かを為すために大事なことは2つなんだと。
ひとつ。
アイデアだけではなく、それを具現化するために行動を起こすこと。
これが大事だ。
ふたつ。
形になるまでやめないこと。
俺が今までうまくいったことはすべてが
「途中で投げ出さなかったこと。」だ。
行動にはきっとふたつの障壁がある。
まずは行動すること、そしてそれを継続すること。
どちらが欠けても具現化しないということだ。
シベリアに行って、すぐに日本に帰りたくなった。
苦しすぎる旅だったからだ。
極寒に備える装備はしたものの、準備が弱かった。
というか、経験がなかったので、何が必要かわかっていなかった。
雪の中ではスーツケースを引っ張ることができない。
厚着することで寒さをしのげるが、時に汗をかくことがある。
そういうことを俺は知らなかった。
だけど、途中帰国せず当初の予定をきちんと全うすることができた。
一回経験すればマイナス30度の世界がどんなものかよくわかる。
すでに俺は経験を手に入れている。
俺はやったので、もう後悔はない。
やってよかったと思っている。
今の俺に必要なのは、目標が完成するまで続けることなのかもしれない。
行動を起こすことに重点を置きすぎていた気がする。
その行動が終わるまで集中することも大事だと。
シベリア鉄道の写真を整理していて、そう思った。
「あっ、コロナが終わったら経験者の俺と極寒のシベリア鉄道行ってみたい人いる?」
「俺? 無理。」