みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

海を越えて。

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この入れ物どう?

 

ただの陶器の入れ物ではない。

 

遠くから運んできたものだ。

 

サハラ砂漠の近く、マラケシュから。

 

 

飛行機に乗って蚊がくっついてきたりすると、次に降りたところが全く違う場所だったらどんな気持ちになるんだろう。と時々考えることがある。

 

蚊だけじゃなくて、モノもそうだ。

 

「made in どこどこ」と書いてあることをよく目にするが、何だかピンと来ない。

 

でも、この陶器は自分で運んだので確実にアフリカ大陸のものだ。

 

アフリカの誰かが、アフリカの土を使ってアフリカの釜で焼いて、アフリカの色をつけたはず。

 

まさか、極東地方に運ばれるとは夢にも思っていなかっただろう。

 

生きているとそういうことの連続な気がする。

 

俺もまさか塾の先生になるなんて33歳まで思うことはなかった。

 

ベンツを買う日が来るなんて34歳まで思わなかった。

 

海外にこんなに行くようになるなんて、40歳くらいまで思わなかった。

 

 

オリンピック選手がいつかはオリンピックに出たいと練習して、オリンピックに出るのはわかるが、俺みたいに予期しない人生がくることがあるのが不思議だ。

 

だけど、それは実際は小さな選択の積み重ねの結果なのだ。

 

今、俺は酒を辞めることで結構苦しい思いをしているのだが、ここで酒をやめたから違う未来が待っている。

 

酒をやめない未来と酒をやめた未来。

 

どっちがいいかはわからないが、明らかに違う人生になることは確かだろう。

 

チャンスや転機は突然やってくることが多いからだ。

 

そのタイミングで手を上げられるかどうかは、いつも心で準備できているかどうかが大きいと思う。

 

何かをやりたいというが、じゃあこれしてみたら?っていうとできない理由を全力で話す。

 

何かをやりたいと言うくせに、今の楽しいことに流されている。

 

その楽しいことの未来には何があるのだろう?

 

若くして遊んでばかりいる人を見ると心配になることがある。

 

あとから、羨ましがっても仕方がないよね。

 

頑張っている人は準備をしたり、戦ったりしてるんだから、その差は簡単に埋まらない。

 

 

今日は睡眠不足なのか睡魔がすごい。

 

さて、最初から苦しいが授業に行ってこよう。

 

 

受験生のみんなできたかなあ、今日はずっと気になって仕方がなかった。