俺は塾に通った経験も、塾で教えた経験もなかったから我流の塾を作ってきた。
今でも他の塾がどうなってるのかしらないが、俺は俺が思った方向に進んでゆこうと思っている。
生徒たちを連れて海外に行くようになって、カンボジアのワナさんの家に泊まることが多くなった。
ワナさんの家は、完全な森の中にある。
森の中に運動場の半分くらいの大きさの集落を作って、暮らしている。
家は5軒くらいだろうか?
詳しくはこれを見て欲しい。
この集落の外は森なので、どんな動物がいるかは知らない。
ただ集落の中は、カンボジアの人たちが言うセキュリティーがいっぱいあるので、守られている。
ま、セキュリティーって言っても、日本ではそれを番犬と呼ぶのだが。
この集落に親戚たちと住んでいるので、勝手に人の家に入ったり、食材の貸し借りを自由にやっている。
いいなあ、うらやましいなあと思うが、でも結局はこれなのだ。
このテーブル。
このテーブルでみんなでご飯を食うのが楽しいのだよ。
きっと。
そして俺は気づいてしまった。
俺も塾にワナさんの村を作ることができるということに。
俺が今いる塾の敷地は181坪だ。
そこに8台の駐車場があるのだが、奥に広いデッドスペースがある。
ここにテーブルを置けば、ワナさんの村を誕生させることができるのでは..
なぜならワナさんの村のメインはこのテーブルだからだ。
他の塾もそうだと思うが、生徒と飯食うことあるだろ?
俺もつい最近4人と行ったばかりだ。
俺は食い物を一切食っていないのだが、
串を137本も食われ、ジュースを17杯も飲まれてしまった(笑)。
でも、楽しくて本当にありがたいことだ。
高校生と飯食いたくても、普通の人は食えないでしょ?
俺なんかたまたま塾の先生だから、高校生と飯を食うことができる。
さらに、親御さんとも飲んだりすることがあるのだが、このワナさんテーブルを塾に置けば、頻繁に親御さんとも飲めるし、子供たちともご飯が食える。
さらには、先生たちと飲むこともできる。
というわけで、俺はワナさんテーブルを塾に置いてみんなで飯を食らえるようにしようと思っている。
おっ、横にはハンモックを置こう。
ムードを出すために。
普通の塾とか、他の塾とか、塾の常識とかそういうのは全部クソ食らえ。
俺は俺の幸せを具現化していく。
俺の塾にきれいやおしゃれなものは何一つないけど、だから俺の塾はお金がかかっていないかもしれないけど、心のこもった暖かい塾をつくり続けたいと思っている。
結局は人なのだから。