みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

旅行でピンチだった話。

うんー。

 

何書こうかな。

 

今日はふざけた記事を書きたい気分。

 

 

 

旅行中に困ったことはないですか?

 

時々される質問だ。

 

旅慣れして来ると、小さいノウハウがいっぱいたまって来る。

 

例えば、どこに行く場合もドルを持っていく。

 

現地のお金がなかったり、乗り物の中で何かを買いたいときもドルがあればなんとかなることが多い。

 

病院にも何度か行ったし、パスポートを紛失したこともあるし、空港でトランプをしてて、熱くなりすぎて気がついたら飛行機がなかったときもある。

 

でも、一番ピンチだったのはあのときだ。

 

 

俺と狂犬と杉山先生で、ミャンマーに行ったときだった。

 

3人で行く旅行ってのはよくあって、俺らはみんなベテランなので、お互いを信頼しきっていた。

 

よくわからないホテルに着いて(予約をしていなかったので、適当に現地のトゥクトゥクドライバーに連れて行ってもらったホテルだった)、みんなで荷物を置いて、ソンクラーン(水掛け祭り)に出かけた後の話だ。

 

「ホテルに帰ろう?ホテルどこ?」

 

「みかみ先生覚えてないんですか?」

 

.....誰もホテルを覚えていなかった。

 

自分がリーダーで旅行するときは、色々な状況に備えて、ホテルカードをもらったり、写メ撮ったりしておくのだが、誰かがやってるだろうと思って何もしていなかった。

 

新しいホテルをとり直すにも、パスポートさえどこかのホテルの部屋に置き去りになってるのだ。

 

しかもソンクラーン中だ。

 

俺らがどんなに悩んでいても、無神経に笑いながら水をかけて来るミャンマー人。

 

 

俺らが持っているものは、お金とスマホと、数字だけが買いてあるホテルの鍵のみだ。

 

 

まず俺らはwi-fiのあるところに行って、ホテルのサイトを調べまくった。

 

さっきのホテルの外観と同じようなホテルがないかチェックするためだ。

 

だめだ。

 

全て似たようなホテルだ。

 

 

次に俺らはグーグルマップで、国境からどの道を通ってホテルに着いたのかを考えようということになった。

 

だめ。

 

飲みながらトゥクトゥクに乗ってるから、誰も覚えていない。

 

しかも国境から少し離れたところのホテルだったし、どんどん暗くなって来る。

 

そして服はビシャビシャだ。

 

 

 

とりあえず、パスポートなしで泊まれるホテルを探して、泊まって再び作戦を立てるか、国境に戻って事情を話して、いいアイデアを募るか...

 

 

最後の策として、3人で別れてホテルを一軒一軒回ることにした。

 

街じゅうのホテルを全部見て回れば、見つかるかもしれない。

 

 

3人に別れてバイタク(バイクタクシー)にまたがった。

 

そして、3人で違う方向に進んだ。

 

 

俺が見つけなければ.....

 

 

と思っていたのに、俺のバイタクドライバーが「鍵をなくすなんて最低。」「こんな難しい仕事はできない。」「とにかくお金をたくさんくれ、お前らは日本人なんだから。」をクッソ下手くそなカタコト英語で、いや、単語で連呼してきて、全く探す気がない。

 

温厚な俺もホテルを探さないといけないから、下手に出ていたのに、こいつの態度にあまりにもムカついてしまい

 

「止まれ!」

 

「てめえさっきから、文句ばかり垂れやがってこの野郎.....」

 

胸ぐらを掴んで壁にガンガンやってたら、狂犬から電話がかかってきた。

 

 

「ホテルありました。」

 

 

そして俺らは無事、ホテルに着くことができた。

 

 

ちなみにこの写真が、ホテルに戻れた時の写真だ。

 

狂犬から狂気の歓喜が出ているので俺は気に入ってる。

 

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他のバイタクの運転手にはチップをあげたけど、このクソ野郎にだけはチップを渡さなかった。

 

それどころか「一生懸命に探したんだから、チップよこせ、バカ!」みたいなことを言って来る。

 

ぶっ殺すぞ!この野郎!