みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

受験勉強だって、いかにかっこよく生きるかってことだろ。

アル中の俺は、今年初めて本気で酒をやめることにした。

 

それは、受験勉強を経験したからだとも言える。

 

なぜなら、今日まで生きてきて受験勉強よりも苦しかったことなどどこにもないからだ。

 

先日、胃カメラをやって苦しかったが、受験勉強やるか胃カメラやるかといわれたら、「胃カメラを1ヶ月くらい刺しっぱなしにでもしといてください。」ってことになるだろう。

 

極寒のブリザードシベリア鉄道の駅の構内で遭難を想像してしまう瞬間があったが、受験勉強に比べたら、まるでこたつで冷凍みかんを食ってるくらいの寒さにしか感じない。

 

ゆるいのだ。

 

ゆるいのだよ。

 

世間の厳しいことなど、受験勉強に比べたら緩すぎてあくびが出てしまう。

 

 

だから、究極的にかっこよく生きれるかどうかの芽は、受験勉強の中に眠っていると考えている。

 

俺の受験勉強はたった一人、不安の中の勉強だったが、その孤独感と無力感は俺を逞しくさせてくれた。

 

 

今年もまた受験のシーズンで、俺の忙しさもピークを迎えている。

 

合否はもちろん重要なことではあるが、それよりも頑張ることを理解してもらえたらと思っている。

 

もしも頑張ることを体得することができたら、それは一生の財産になるだろう。

 

何かピンチが来たときに、「これが受験勉強だったらどうだろう?」そう考えるだけで、全てのことはゆるゆるの楽勝モードに思われた。

 

時間は平等に与えられているから、どういう風にやっても必ず試験の日が来る。

 

だから、本当に一生懸命にやれたかどうかは自分しかわからないだろう。

 

俺がもし受験生に戻ったとして、もう一度やり直したとしても、あのときよりももっとやれることは絶対にないし、あれが俺の限界だった。

 

そう思えるからこそ今、微塵の後悔もないし、今を頑張ることができる。

 

それを伝えるために俺はこの仕事をやっているとも言える。

 

 

 

あと少し。

 

何をやるかはもうわかっているはず。

 

誰だってそう。

 

それを本当に実行できるかどうか、いや、実行するかどうかは君が決めている。

 

一生懸命にやってもいいし、一生懸命にやらなくてもいい。

 

それは君自身の選択だ。

 

おしゃれな服を着ていることや、いい持ち物を持っていることはかっこいいことなのかも知れない。

 

だが、それ以上に内面を強化することは重要だと俺は思う。

 

ここまで不完全にやってきたと思っても大丈夫だ。

 

まだ、間に合う。

 

今、この瞬間からもう一度頑張ればいい。

 

自分のギリギリで戦うこと。

 

俺はそれが一番かっこいいと思っている。