みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

温度の贅沢。

俺の部屋は1年位中エアコンが効いている。

 

すごく贅沢なことだと思っている。

 

どんなに寒いときに家に帰っても、家の中は絶対にあったかい。

 

どんなに暑いときに帰っても、家の中は絶対に涼しい。

 

 

昔の俺のクソ貧乏な家にはエアコンなどというものはなかったから、毛布を体に巻いて極厚のスリッパと靴下を履いて勉強していた。

 

手袋も指3本だけハサミで切って、レッグウオーマーをつけて勉強してた。

 

布団に入ってもしばらくは布団があったまらなかった。

 

今は、すべてが同じ温度なので快適な生活を送っている。

 

布団がもしも冷たいと感じたら、5分もすれば風呂に湯が張れる。

 

風呂でNetflixでも見ながらゆっくりあったまって布団にいけば、もう天国だ。

 

そもそも布団が冷たいと感じることさえない。

 

朝は起きたらすぐに布団から出られる。

 

だって布団の外も快適だから。

 

 

どうしてこんなに幸せになれたのだろう。

 

車もあるし、バイクもあるし、パソコンだって数台持っている。

 

恐ろしいことに勉強を始めたあの瞬間が、ビッグバンのごとく俺の人生を全く異次元へとはじき飛ばしていった。

 

もしも勉強をしていなかったら、今の生活は絶対になかった。

 

そして勉強をしたからこそ、温度にさえ感謝できるようになった。

 

 

 

子供の頃、俺が貧しかったのは絶対に俺のせいではない。

 

生まれた時から貧しかったのだから。

 

子孫を作り続ける限り、代々栄枯盛衰を繰り返しながら塞翁が馬のように遺伝子をつないでいくのだと思う。

 

親父がクソだった失敗を俺が引き継ぐのが宿命だった。

 

いやいや俺なんかよりもっとたいへん人がたくさんいるはずだ。

 

そういう人たちはスタート地点がずっとずっと後ろになってしまう。

 

そのハンディをどれだけ返してまた自分の子へとつないでいくのか?

 

不思議なものだ。

 

 

 

塾に行きたくても行かれない、いや、塾などという発想さえない子もいっぱいいると思う。

 

運が強ければ自然に幸せになれるが、運が弱ければ努力しかないと思う。

 

ああ、努力しといてよかった。

 

また、今から変えようと思う人たちは変えられるので必ず頑張って欲しい。

 

 

 

とりあえず俺の部屋の温度管理は完璧だ。

 

次は、花粉症への挑戦。

 

花粉症が存在しないクリーンルームのような部屋を確立しなくては....

 

 

がんばろう。