みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

インドは世界を代表する先進国になれるのか?

タイにボランティに行ったとき、インドはすごいと数人の旅人から聞いた。

 

「何がすごいんですか?」

 

「こっちを見てくる。」

 

「見てくるって、ガン飛ばしてるんですか?」

 

「ガンっていうよりは、ただ見てくる。」

 

「そんなの別に大したことじゃないですよね。」

 

「いや、それがとにかくすごいんだ。」

 

世界一周した人も、インドのインパクトがすごかったという。

 

何それ?

 

 

 

数年前だった。

 

1回目のインドに行ってみた。

 

もう、すべてのことが思い出になりすぎているのでバラナシに行った話を書いてみよう。

 

バラナシってご存知だろうか?

 

ヒンズー教、仏教の聖地だ。

 

よく観光客とかがガンジス川で沐浴している場所だ。

 

そして死体がそこらへんで焼かれており、灰(というか焼人肉)が撒かれる場所でもある。

 

飛行機が到着し、タクシーに乗ろうとした。

 

もちろんだ。

 

ここからが戦いなのだよ。

 

インドって国は。

 

「いくら?」

 

「安いよ。」

 

「安いじゃなくて、いくらなの?」

 

「とりあえず乗ってみてよ。」

 

「メータなの?」

 

「メーターは勘弁して欲しい。」

 

「じゃあ、いくらなんだ?」

 

「なんでそんなこと言うの?」

 

「なんでってお前はタクシー運転手だろう。」

 

「その通り。」

 

「だからいくらなのか?」

 

のように、どんなことに対しても必ず噛み合わない切り返しでくるので、声がどんどん大きくなってくる。

 

「バラナシの街に行って。」

 

「そこでヨガ教えてくれる場所に行って。」

 

「ヨガ?私はヨガの先生ね、だから、私に習うよ。」

 

「お前はタクシードライバだろうが。」

 

「ヨガも教えてるんだよ。」

 

「とにかくお前以外のやつから習うから。ヨガの場所に連れていけ。」

 

「それなら私の村に有名なヨガの先生がいるから、それに習うといいよ。」

 

「そこじゃなくて、バラナシに行ってくれ。優先順位1位がバラナシ。」

 

「どうしてバラナシ?ヨガの先生、すごいよ。」

 

「待て!止まれ。」

 

イライラするので、ビールを買いに降りる。

 

一応、大瓶を2本買って1本はそいつに渡してみる。

 

もちろん、そいつはドライバーなので飲むわけはない。

 

「飲むんかい!お前は。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄さん着いたよ。」

 

 

 

 

「ここバラナシじゃないやんけ!お前の村やんけ!」

 

と言うわけでインドが世界を代表する先進国になるのには時間がかかる気がする。

 

そもそもバラナシ行くのでさえ時間がかかるからね。

 

 

 

もうすぐひなまなもインドに行くので楽しみだね。

 

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