みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

適当に書いた日記。

高校生の頃だった。

 

家に入ろうと思ったら、下校中の小学生達が「おい、ここってお化け屋敷なんだぞ。」って言ってた。

 

俺の家はボロボロのクソボロで、バキュームカーが来る家だったから人に見られるのが恥ずかしかった。

 

俺は遠回りして家に戻った。

 

 

勉強してるとき、たまに夜食を食うことがあった。

 

ま、インスタントの袋ラーメンだったのだが、作った鍋のまま外で食うのが好きだった。

 

星を見ながら、夜風に当たって「俺の将来ってどうなるんだろう?」、誰かと結婚するのかな?とか色々なことを考えた。

 

頭上に広がる銀河の下の、あまりにちっぽけで無力な自分の非力さにいつもやるせなさを感じていた。

 

自分の家が貧乏なのはずっと気づいていたから、いつか普通になりたいなって思ってた。

 

どうして普通になりたいって思ったんだろう?

 

中学を卒業するまでは自分のことをできない人間だと思っていたし、普通でさえなることが難しいと思ってたんだと思う。

 

いや、金がないからスタートラインに行くのがゴールだと思っていたのかもしれない。

 

 

 

大学でかかった費用はすべて会社が出してくれたら、俺は家から1円も出してもらっていない。

 

むしろ高校を卒業して18歳から、ずっと家に食費を入れていたくらいだ。

 

よく、どうしてそのまま大学に行かなかったんですか?と聞かれることがある。

 

特に浪人経験者に言われると困るんだよね〜。

 

俺はそのとき、色々なことのために働いてたんで。

 

勉強ばっかりできないんで。

 

面倒くさいから「勉強ができなかったから。」と答えるが、普通に大学に行った同級生達は、俺の家がどうだったのか、小学校さえ行くことができないときがあった家庭環境なんかわからないだろうし、今となってはどうでもいい。

 

 

俺はね。

 

今、自由を大事している。

 

決まった時間に会社に行かない。

 

衝動的に海外に行く。

 

 

俺が自分の足で本当に歩き始めたのは、受験勉強を始めたときだ。

 

あのとき、初めて世の中に挑戦することを覚えたし、それによってルールが変わることを学んだ。

 

 

そして、俺はグループのトップになって、誰にも屈さなくなった。

 

いかなる相手でも、理不尽に文句つけられると絶対に勝つまで勝負する。

 

「今回は折れておけ。」なんてルールは一切ない。

 

中学生までの俺みたいなハンディはもうないんで。

 

自分が頑張れば、開かない扉がないことを俺は学んだからね。

 

 

 

この仕事を始めたときは、5万円の家賃しか払えなかった。

 

今は全教室の合計家賃なんか知らない。

 

きっと家賃だけで毎月何百万円かになっているだろう。

 

 

 

まだまだウチのグループを大きくするから。

 

こんなもんじゃないから。

 

 

 

だけど、俺らは金のためだけに働いてない。

 

金よりハッピー優先。

 

 

よろしく。