みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

久保田教の教祖に出会った〜(ウルルン滞在記風に)

俺は俺の国の王様なので、俺が一番だと思っている。

 

そして、誰かと会うと俺の時間が減るので、最近ではできるだけ他の塾の先生と会わないようにしてきた。

 

だから「塾の見学に行っていいですか?」とかいう初めてのお誘いは全部断らせてもらっている。

 

 

ただ一人の例外を除いては。

 

俺は金を払ってもいいから、会いたいと思っていた先生が一人だけいた。

 

 

シップス先生だ。

 

シップス先生だけは個人的にメールをしたんだよ。

 

「一緒にいかがですか?」って。

 

そして、念願のシップス先生と会えたってのが今回ね。

 

しかもカンボジアで。

 

 

 

国王の目線でシップス先生(敬語を使うと表現が難しいので、敬語は今回省略させてください、すみません)のことを書いてみようと思う。

 

シップス先生と会ってたのは、カンボジア滞在中の2日間だ。

 

俺は何年もシップス先生のブログを読んでいるので、シップス先生がどんな人かかなり知っている(つもり)。

 

だから、この旅を通じて、子供達がシップス先生の話を聞く機会、要するにシップス先生から学ぶ時間を捻出しようと思っていた。

 

そもそも俺がシップス先生の話を聞いてみたいしね。

 

 

待ち合わせの朝、俺がロビーに着いた時にシップス先生はすでにいらっしゃった。

 

おお、まさに俺が思った通りの雰囲気。

 

適度なチャラさ、そして溢れ出る自信、何もかもがブログのままだ。

 

 

固い握手を交わし、俺らはゴミ山へと向かった。

 

そこで情熱大陸にも出た山勢さんにお話をしてもらった。

 

山勢さんの話が上手なのもあって、みんなよく聞いていた。

 

それがすんで、「質問ある人ー?」。

 

こういう時は子供は手を挙げないものなのだ。

 

「はい。」

 

なんと手を挙げたのはシップス先生だった。

 

怒涛の質問だった。

 

俺が聞きたかったことを色々質問してくださる。

 

おお、ありがたい。

 

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ゴミ山でのお話

.....と思ってたら。

 

いきなり...

 

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シップス先生のお話。

え!

 

えええええええ。

 

「何も質問しないってことは関心がないことと同じだ。

 

こんなにすごい話なのにここにいる意味がない。」

 

熱い説教が始まった。

 

その通りだと思った。

 

それを話すのは本当は俺の仕事だし、いや、常日頃からそう言うことを話していないといけなかったんだ。俺は。

 

親御さんからお金をいただいて授業していたのに、大事なことを伝えていなかった。

 

よその塾の子供にまで、一生懸命に話してくださるシップス先生の話に俺は感動してしまった。

 

ありがたい。

 

俺はシップス先生のおかげで旅行中に成長してしまったのだ。

 

 

 

その後、俺らはシューティングに行った。

 

先生達はシューティングはしない。

 

子供たちを見守るためだ。

 

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シップス先生シューティング

え!

 

ええええええ。

 

ガチにやってる。

 

しかも子供達に勝ちに行ってる。

 

しかも優勝の商品を欲しがってるぅ〜〜。

 

そして15歳の子供達を抑え、本当に優勝してしまった。

 

そうか。

 

俺もやっていいものなのか。

 

 

 

次の日はアンコールワットの見学だった。

 

「ちょっ、せ、先生。」

 

「どうして釣竿を持ってるんですか?どうしてアンコールワットなのに釣竿なんですか?遺跡見るのに道具が変じゃないですか?そこはカメラとか双眼鏡とかじゃないですか?」

 

アンコールワットは全体が世界遺産だから、魚など釣っていいはずがない。

 

世界遺産に住んでいる魚なのだ。

 

トゥクトゥクドライバーが連れて行ってくれるそうです。」

 

え?

 

いつの間に交渉してるんすか...

 

嫌な予感。

 

「ミックも行こう。」

 

ドライバーに誘われる。

 

みんなが象に乗ってる間に、釣りに行くらしい。

 

 

って...

 

ドバッ、バシッ。

 

そこって、入っていい道なのでしょうか?

 

って言うか、道ですか?

 

アンコールワットの敷地の中トゥクトゥクで、明らかに非合法臭をプンプンさせた静かな運転で森を突き破って進む。

 

トゥクトゥクを降りて、二人がアンコールワットの堀の水に近づいていく。

 

二人が阿吽の呼吸で進んでいく。

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シップス先生、アンコールワットで釣り

 

なんてことを....

 

警備の人だってたくさんいるはずなのに

 

そしてシップス先生が口を開いた。

 

やっぱり釣りはやめますか?

 

「うーん。水草が多いなあ。」

 

え?

 

そこ?

 

そこなの?

 

 

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シップス先生釣り中。

あ〜あ。

 

先生、そんなところまで行って。

 

「そんなところで、釣りしたら危ないですよ。落ちますよ。堀みたいな沼に。」

 

ドバッ!

 

「やると思った。」

 

シップス先生に言われてしまった。

 

.........沼に落ちたのは俺だった。

 

 

ゲテモノは率先して食べる。

 

遊ぶ時は一番に飛び出す。

 

ずっと話してる。

 

 

 

すごい2日間だった。

 

シップス先生が、俺よりも年上なのが不思議なくらい元気だった。

 

生徒のみんなもシップス先生に心を鷲掴みにされて、楽しそうだった。

 

 

 

俺たち先生用のトゥクトゥク号は、移動中はずっと先生の話を聞いていた。

 

ためになった。

 

 

 

そしてわかったことがある。

 

親御さんは成績アップが目的で塾に子供さんを預けてくださるかもしれないが、こちらから何をギフトできるかはまた話が違うと思うのだ。

 

確かに勉強は大事だが、学校に比べて塾は子供達と長い間の付き合いになる場合が多い。

 

ただ、勉強の方法論ばかり伝えることよりも大切なことがあるのではないだろうか?

 

また、伝え方もあると思う。

 

魅力のない先生が魅力について語るのは滑稽だし、生徒も集まっていない先生が成功論を語るのにも無理がある。

 

悪口ばっかり言ってる先生が、よく生きろってのもおかしい。

 

シップス先生は大人が楽しいと言うことを自ら示して、明るい大人への導き方を子供に伝えているんだと思う。

 

また、素で生きても人気があるのはすごいなあと思った。

 

 

 

 

 

 

....あ、そういえば俺も素だった。

 

 

 

 

 

シップス先生、本当にありがとうござました。