俺は新幹線に子供が乗ってくるのはあまり好きではない。
子供にとっては旅行かもしれないが、俺には睡眠の時間であったり、読書の時間だ。
近くでぎゃんぎゃん騒がれると、悲しい気持ちになる。
ただ、子供にそれを言っても仕方がないので、我慢するのだが..
先日、すっごい賑やかな子供二人と両親が俺の後ろの座席に乗ってきた。
俺は3列シートの通路側。
子供二人とお母さんは斜め後ろの二人席で、子供二人を奥側のシートに座らせている。
お父さんは俺の後ろに座っている。
ひっきりなしに母親が子供を注意して、イライラがかなりやばかった。
かと言って、過度に注意しているわけではないので、要するに賑やかすぎる子供だったのだ。
父親は俺の後ろで、ずっとスマホをしている。
お母さんがあれだけ子供の世話をしているのに、父親は知らん顔。
お母さんも助けを求めるわけでもないので、いつもこうなのだろう。
どうなんだろう。
子供って二人で育てるものではないのだろうか?
俺は子供が生まれてから、産婦人科の検診には一度も休まずに付き添ったし、出産も立会いだった。
育児の本もものすごく読んだし、どういう風に育てていくかということに関してかなり考えた。
もちろん、出産入院している間は全て病院に付き添って泊まった。
里帰りしなかったので、俺が家にいる間のオムツの交換は何時であろうと俺が100%やったし、できる範囲の哺乳瓶のミルクも俺がやった。もちろん、毎回きちんとゲップまで確認した。
子供の爪は俺しか切ったことないと思うし、散歩や遊びも俺がいるときは極力俺がやるようにしたし、子供が小さいときはなるべく家にいるようにした。
幼稚園の参観日も全部出たし、毎日の風呂も高確率で俺が入れたと思う。
お母さんはただでさえ子供を産むという大仕事をやっているのに、産んだ人の責任で「お前が育てろ。」ってのはどうなんだろうね。
新幹線では後ろに座ってるお父さんに文句を言おうかとよっぽど思ったのだが、俺はそういうトラブルをよくやってしまうので、今回はやめといた。
世の中ではイクメンとか言って、わざわざ育児に協力してるお父さんに名前が与えられているが、なんかおかしいね。
ならば、イクママって言葉があってもいいはずだと思うのだが。
結局、人間って自分のことばっかりなんだよね。
....仕方ない。