みかみの国の王様

お前はお前。俺は俺。

受験の中の子供たち。

昨日はいろいろな種類の発表が出てメンタルをやられた。

 

試験だからみんなが全員できるってわけではない。

 

いい子に関しては全然気にならないのだが、点の悪かった子が気になるのだ。

 

周りの人はそういう子たちに向かって頑張れといえばいいと思うかもしれない。

 

もう少しやりなさいと思うかもしれない。

 

でも、俺はこれで食ってるからね。

 

そういうことではない。

 

俺はそう思っている。

 

 

授業が下手な先生が入って来たとするだろ?

 

「生徒のためにもっとうまい授業をやれ!」

 

「もっと練習しろ。」

 

「頑張れ!」

 

これだけでうまくなると思うだろうか?

 

これを何度も言われるとただストレスになるだけだと俺は思うのだ。

 

頑張れが一番効くときは、頑張る方法がわかっていてそこに向かって突っ走り始めてるときだと俺は思う。

 

「お前の授業はフラットだから、先に要点を言え。」

 

「とにかくでかい声でゆっくり話せ。」

 

「もっとみんなが面白いと思う話をしてみろ。例えば、今まで特殊な経験をしたことないのか?」

 

頑張らないといけないことは、今まで一番頑張って来たその子たちがわかっていることで、周りの誰もその子以上に頑張っていない。

 

だから、一番苦しいのはその子だと思う。

 

一番苦しい子に勝手にやれって言うんじゃなく、その子たちの本当の足しになる何かをしてあげたいと思うのだ。

 

 

少しでも早く立ち直りの兆候を作って上げて、誰よりも早くそれを見つける。

 

それはその子が納得してくれる兆候でないといけない。

 

そしてわずかな芽が見えたら一気に褒めまくる。

 

その勢いで一気にあげていく。

 

 

俺らは今、子供達より頑張っていない。

 

「頑張りが足りない。」「もっとやれ。」言うのは簡単だが、俺らだって子供の頃それが苦しかったからできなかったことを思い出して欲しい。

 

子供だって人間だ。

 

ちゃんと自分の言い分だってあるし、大人よりも聞き分けがいいから、我慢してることだっていっぱいある。

 

 

俺は子供たちを大事に育てたいと思っている。

 

子供に質問されたら、必ず子供に座ってもらって俺が立って説明している。

 

「〜やらせた。」と言う言葉は絶対に使わない。

 

小さい気持ちでも、きっと瞬間瞬間子供たちに伝わっている。

 

 

俺は子供の夢を切り取るよりも、夢を孵卵させる仕事をしたい。

 

 

苦しい受験生のみんな。

 

あとちょっと。

 

終わったら、死ぬほど寝てから、トイレで目が覚めてもそのあとまた寝て、お腹が空いてご飯を食べに行っても、そのあとまた寝て、もう寝れないってほど寝て。

 

そして遊びに行こう。

 

今まで我慢してたんだから。

 

だから、あとちょっと本当の本気であとちょっと我慢して頑張って欲しい。