俺の場合、どういう塾を作りたいか?と問われたらお客さんに喜んでもらえる塾だと答える。
俺だけがいいと思う塾を作って、「気に入ったやつだけ来い。」なんてことは考えない。
できるだけお客さんのニーズに合わせていけるように臨機応変に動いていきたいと思っている。
だから、「教えすぎることに関して。」とか「教育改革に関して。」の熱い塾経営者の激論に一切入る気もない。
いやいや、それ以前に俺はそこには一切ポリシーを持っていないので、激論に入る資格がないんだった。
この子はヒントをいっぱいあげた方がいいと思えばヒントをあげるし、できるだけ自分で考える方がいいと思えばなるべくヒントを出さないようにしている。
だからと言って、子供達に媚びるようなことは一切しない。
しかった後でも、機嫌をとったりすることはしない。
俺がブレたらみんながわからなくなるからだ。
俺は俺の基準で怒るようにしているし、褒めるようにしている。
塾を始めて、16年がたった。
中学生を再び教え始めて5年がたった。
5年間、たった一人も途中でやめていない。
誰一人もである。
そして毎年毎年、生徒が増え続けている。
今年度はきっと定員に達する。
そしていつかきっと「塾をやめます。」という子が出てくるだろう。
でも、俺はきっとそれほど凹まない。
自分がいいと思っている自分のやり方を粛々と続けていく以外に、俺にできる最良の方法はないと思っているからだ。
ただ、できるだけみんなに喜んでもらえる塾、愛される塾を作ろうと思っているので、途中で塾を辞める子の割合は少ないままいけると信じている。
楽しいだけの塾では絶対に続かない。
生徒はみんな勉強したがってるからだ。
厳しいだけの塾では絶対に続かない。
塾に行くことが苦痛になりすぎたら続けられるはずがない。
成績が上がらない塾は信用がつかない。
自分にできるバランスをいっぱいいっぱいまで広げて今の塾をやっている。
11月末はテストラッシュになる。
できる限り、補習を入れてみんなに喜んでもらえたらと思っている。
サラリーマン生活が長かったから、子供達と毎日会える今の生活にはとても満足している。
ありがたい毎日だ。