幸せとはなんなのか?結構考える。
俺は幸せに関しては3つの考えを持っている。
今日はそれの一つを書いてみたい。
「人は幸せを微分値で感じる。」by みかみ
ということだ。
ストック(貯蔵値)とフロー(流動値)でいうとフローの概念だ。
俺は塾の先生、少し分かりやすく書いてみようか。
お前がラーメン屋を開いたとするだろう。
お客さんが数日間一人も来てくれなかった。
ところがある日、初めてのお客さんが来てくれた。
絶対に嬉しいだろう。
だって、ゼロだったものが1になったわけだ。
これで明日からやって行ける可能性が見えた。
なんと次の日は2人
やったー。これはイケるぞ!
そして次の日は3人。
そして次の日は5人来てくれた。
毎日毎日幸せ感に包まれるはずだ。
3ヶ月後、100人になった。
毎日嬉しすぎる。
2店舗目を出してみた。
..うまくいった。
3店舗目、4店舗目、...............100店舗目。
もはやお前は成功者だ。
周囲からの羨望の眼差しと、誇らしい気持ちに満ち溢れる自分に気がつくだろう。
その通り。
...ところがある日、お客さんが減った。
毎日100人のお客さんが100店舗に来てくれていた。
毎日1万人のお客さんが来てくれていたのに、なんと9800人に減ったという。
どう感じるだろう?
最初はストックが1人しかいなかった。
今は9800人もいるわけだから本来は、最初の時より9800倍幸せであってもいいはずだ。
でも、1人が2人になった時はあれほど嬉しかったのに、9800人も客がいるはずのお前は今、不幸になっている。
わかろうだろうか?
微分値とはグラフの傾きなのである。
傾きが増している時は正の値、減っている時は負の値になる。
現状維持では微分値ゼロだ。
さらに人間は幸せより不幸の方が大きく感じられる。
幸せの傾きをマイナスにしないことが重要だ。
俺はいつもそれに気をつけている。
「先生、幸せそうですね。」「先生になりたいです。」そういう声をよくかけられる。
俺は幸せだ。
間違い無いだろう。
俺の微分値はいつも正の値なのだから。
どうすればいいのか事例で説明する。
例えば、塾の経営で俺は絶対に生徒を増やし過ぎない。
俺は、塾の生徒数は自分の実力に比べて必ず少なくなるようにしている。
もし、一人か二人生徒が減ったとしても、自分の力ですぐに元に戻せるように。
調子に乗って、生徒を増やし過ぎてしまったとするだろう。
減り始めたら止まらない。
そうなると焦ってしまって、打つ手が全て悪手になってしまうだろう。
海外旅行だってそうだ。
例えば、スペインに憧れているとする。
念願のスペインにある日行くことができた。
夢のようだ。
でも、そこに住んでしまったらどうだろう。
少しずつ幸せグラフの傾きが小さくなっていって、ある日慣れてしまう。
慣れてしまったらどうなるか?
微分値がゼロになってしまうのだ。
その次は下がっていくしかないはず。
なんでもそう。
だから俺は微分値が永久に上に向くように、いつも感謝しながら生きている。
「前回より少し幸せだな。」
毎回毎回微分値が下がらないように、幸せなことを確認している。
だから、自然に楽しいし、みんなが俺をうらやましいと思ってしまう。
俺らは億万長者をうらやましいと思うが、お金が少しでも減っている億万長者は実は不幸なはずなのだ。
ストックが大きいことは幸せにはそれほど関係ないからだ。
ストックを意識するよりフローを意識して生きる方がきっと幸せになれるはず。
わかったか?
心の持ち方、考え方で幸せが寄って来るからな。
お前も幸せになれよ。